外来リハビリテーション

当院で手術をされた患者様以外にも、腰痛や関節痛でお困りの方やスポーツ疾患のリハビリテーションを行っています。また、脊椎専門病院の特徴を活かし、腰曲がりの方を対象としたリハビリテーションにも力をいれています。

リハビリテーションの方針と内容

患者様に合ったリハビリテーションをオーダーメイドで完全予約にて提供します。

リハビリテーションの様子

担当セラピストが患者様ごとに個別に対応し、患者様に満足していただけるリハビリテーションを提供します。また立体動態波療法(3D干渉波療法)など、最新の物理療法機器も多数導入しています。

外来リハビリテーション
立体動態波療法

腰部脊柱管狭窄症に対するリハビリテーション

腰部脊柱管狭窄症は、脊柱管と呼ばれる神経の通り道が狭窄している状態です。症状は、歩行困難(間欠性跛行)、足の痛みや痺れ、足の動かしにくさなどが生じます。リハビリテーションにより、歩行能力の改善や足の痛みの軽減が期待できます。リハビリテーションの内容は、体幹・足のストレッチングや筋力強化などを行います。

腰部脊柱管狭窄症に対するリハビリテーション
腰部脊柱管狭窄症に対するリハビリテーション

脊椎圧迫骨折に対するリハビリテーション

脊椎圧迫骨折に対するリハビリテーション

脊椎圧迫骨折は、高齢者に多く発生する骨折のひとつです。動いた時の背中の強い痛みが特徴です。リハビリテーションにより、腰痛の軽減や姿勢悪化の予防が期待できます。リハビリテーションでは、体幹の筋力トレーニングなどを行います。また脊椎圧迫骨折は再発が多い疾患であるため、再発予防に向けたリハビリテーションも行います。

腰曲がりリハビリテーション

腰曲がりリハビリテーション

高齢化に伴い、変性後弯症(腰曲がり)が増えています。腰曲がりは高齢者の約半数に見られ、腰痛や疲労、転倒・骨折のリスクを高めます。リハビリテーションにより、腰痛の軽減や柔軟性、筋力向上が期待でき、日常生活の質も向上します。リハビリテーションの内容は、腰曲がりに特化した運動療法や柔軟体操、動作指導を行っています。

腰痛に対するリハビリテーション

当院は苑田会東京脊椎脊髄病センターを併設しており、腰痛に精通した理学療法士が多く在籍しています。専門知識を持つ理学療法士によるリハビリテーションを受けることができます。

腰痛に対するリハビリテーション
腰痛に対するリハビリテーション

特発性側弯症に対するリハビリテーション

特発性側弯症とは、成長とともに発症して進行する原因不明の側弯症で、特に思春期の女子に多いとされています。肩の高さが違う、ウエストラインが左右非対称などで家族が気付くこともあります。治療は、年齢や側弯の程度に応じて、運動療法や装具療法が行なわれます。当院では、シュロス法(特発性側弯症に対する運動療法)の認定セラピストによる運動療法を行っています。変形の程度にもよりますが、側弯変形の進行の予防・改善が期待できます。

特発性側弯症に対するリハビリテーション
特発性側弯症に対するリハビリテーション

スポーツリハビリテーション

スポーツ疾患のリハビリテーションも行っています。スポーツ認定理学療法士によるリハビリテーションを受けることができます。

スポーツリハビリテーション
スポーツリハビリテーション

主なスポーツ疾患

筋・筋膜性腰痛

筋・筋膜性腰痛症は、スポーツで腰回りの筋肉が過度に負担を受けて起こる損傷です。症状は腰痛や張り感で、体幹を捻ったり曲げたりを反復するスポーツで発生します。柔軟性や筋力の低下が原因で、全身のストレッチングや筋力バランスを整えることが重要です。特に股関節の柔軟性が改善に役立ちます。

腰椎分離症

腰椎分離症は、成長期の学生に多く、腰椎の後方にストレスが加わることで起こる疲労骨折です。腰を反ったり捻ったりするスポーツで多発し、運動時に腰痛が現れます。初期はコルセットやリハビリテーションで骨癒合が期待できますが、進行すると治癒が難しくなるため早期受診が重要です。リハビリテーションでは、腰部の負担軽減のため、関連部位のストレッチングや筋力トレーニングを行います。

胸郭出口症候群

胸郭出口症候群は、胸郭出口で神経や動脈が圧迫され、肩や腕、手にしびれや痛みが生じる病気です。原因は、不良姿勢、睡眠不足、ストレス、過剰使用、なで肩、重い物を持つ習慣などです。リハビリテーションでは、頸部や肩のストレッチング、筋力トレーニングを行い、姿勢改善を図ります。

頸椎捻挫

ラグビーやアメフトなどで頸部へ強い衝撃が加わると、筋肉や靭帯が損傷します。症状は、頸部から肩にかけての強い痛みや運動制限です。発症初期は頸部の安静を目的に頸椎カラーで固定が必要な場合があります。リハビリテーションは、痛みに合わせて頸部のストレッチングを行い、運動範囲を広げ、筋力トレーニングで正常な運動機能の再獲得を目指します。理学療法士が個別対応し、競技特性に合わせた運動指導も行います。

他の疾患についてもリハビリテーションを行っていますので、医師との診察時にご相談ください。

認知行動療法

慢性的な痛みでお困りの患者様に対しては、認知行動療法を行っています。認知行動療法とは、痛みに対する考え方や行動を変え、痛みと向き合っていく治療法です。8週間のプログラムを認知行動療法スタッフと行い、慢性的な痛みの緩和に向けたリハビリテーションを受けることができます。

肩関節疾患に対するリハビリテーション

肩関節周囲炎や腱板損傷に対するリハビリテーションを行っています。超音波画像診断装置などの機器を使用し、肩関節の内側を確認しながら、柔軟性改善、筋力強化を行い、痛みの改善を目指します。

膝関節疾患に対するリハビリテーション

変形性膝関節症などに対するリハビリテーションを行っています。電気療法をはじめとする物理療法機器を併用したリハビリテーションを提供しています。

対象とする主な疾患

  • 腰椎疾患(腰部脊柱管狭窄症、腰椎変変性すべり症、腰椎椎間板ヘルニア等)
  • 頸椎疾患(頚髄症、頸椎症性神経根症、頸椎椎間板ヘルニア等)
  • 脊椎圧迫骨折、変性後弯症・側弯症
  • 肩関節周囲炎、腱板損傷、変形性関節症
  • スポーツ外傷(腰椎、肩関節等)
  • その他整形外科疾患