食道癌の放射線治療
食道癌とは
食道癌は飲酒や喫煙との関連性が高く、とくに飲むと顔が赤くなる人が要注意です。このためお酒に強くない東アジアで多発し、組織型が扁平上皮癌という種類の癌がほとんどです。
欧米では頻度が低く、腺癌が半数以上を占めるなど日本とは様相が異なります。
食道癌の治療
健診や胃カメラ検査中に偶然発見される早期癌(上皮内癌)は内視鏡手術の適応となります。
症状のあるものでは手術あるいは化学放射線療法後の手術、さらに抗がん剤治療後の手術など、本邦では様々な手術治療が行われています。しかし臨床試験からは、これらの治療と化学放射線療法の成績にあまり差はありません。高齢な方や体力がない方には化学放射線療法が勧められます。
手術ができない場合には、化学放射線療法が行われますが、実際には高齢者や食事が摂れず衰弱している方が多く、十分な治療ができず、症状を和らげるだけの放射線単独治療が行われることもあります。
放射線治療の方法(化学放射線療法)
化学放射線療法は放射線治療と抗がん剤を用いた治療です。
この治療は3週間の放射線治療のうち、最初の週に連日の抗がん剤治療を行い、1シリーズとします。これを2シリーズ行うのが一般的です。
このため抗がん剤を行う最初の1週間だけは入院治療となりますが、食事が摂れない時や肺炎を併発した時は連続した入院治療が必要となります。
食道癌の照射範囲

齋藤勉、関口建次 他 著
ベストエビデンス放射線治療(金原出版株式会社)より抜粋
食道癌の治療施設
一時的な入院治療が必要なため、通院治療を主とする当院だけでは治療が困難です。
このため、化学放射線療法の期間は、当院の関連施設や紹介いただいた病院で抗がん剤治療を受けながら、通院で放射線治療を行います。