頭頸部癌の放射線治療
頭頸部癌とは
頭頸部(耳鼻科領域)の癌には、上・中・下咽頭癌、喉頭癌、舌癌など種類が多く、それぞれ異なった性格で治療法も異なります。
しかし共通点として食べたり、飲んだり、話したりする働きをつかさどってています。また外から見える部位でもあるので、美容上や社会生活上の観点からも、治療に際しては考慮が必要です。
したがって頭頸部癌は形態と機能温存のため、放射線治療が優先的に行われることが多い部位です。
放射線治療(化学放射線療法)
治療は喉頭(声門)癌や口腔癌の一部の除き、抗がん剤を併用した放射線治療(化学放射線療法)や手術です。このため多くの場合、入院治療となります。
またこの部位の放射線治療は、粘膜炎や皮膚炎などの副作用が強い治療となります。このため食物摂取や疼痛管理が必要となり、この面からも入院治療が必要です。
下咽頭癌の照射範囲
齋藤勉、関口建次 他 著
ベストエビデンス放射線治療(金原出版株式会社)より抜粋
頭頸部癌の治療施設
入院治療が必要となるため多くの頭頸部癌の治療は、通院治療を主とする当院の治療能力を超えます。このため、化学放射線療法の場合は大きな病院での治療をお勧めします。
しかし耳鼻科の診療には、癌以外にも様々な疾患がありますので、大学病院などの大きな病院といっても、必ずしも最新の癌治療を行っているとは限りません。
耳鼻科での癌治療専門の医師は、内科や外科と比べ不足がちです。がんセンターや癌をよく扱っている大学病院など、豊富な経験がある施設での治療をお勧めします。