薬剤部

理念と基本方針

理念

病院理念に基づき、医薬品の安全性と有効性の確保に努め、研鑽を積み、質の高い薬物療法に貢献する

基本方針

  • 正確な調剤、有益な薬物管理・指導、適切な薬剤情報提供に努める。
  • 日々研鑽し、技術・知識の向上に努める。
  • チーム医療に基づき、患者様の視点で考え、行動する。

薬剤部の紹介

勤務体制
  • 4週8休制(祝祭日含む)
  • [勤務時間]8:45~17:20(月~土、日曜祝祭日は日直勤務)、昼休憩45分
  • [夜間]必要時オンコール体制(当直業務導入予定あり)
構成人数
  • [薬剤師]常勤15名
  • [助手]常勤4名
薬剤部システム
  • 電子カルテシステム(富士通)
  • YUNiCOM-GX(ユヤマ薬剤業務支援システム)
処方せん枚数
  • 入院内服・外用処方せん80~100枚(院外処方せん率93%)
  • 入院注射処方せん180~200枚
採用薬 内服・外用約600種、注射約400種
業務・施設基準
  • 薬剤管理指導算定件数:約500件/月
  • 病棟薬剤業務実施加算1算定(2を算定予定)
  • 無菌製剤処理加算:約30件/月(化学療法のみ:外科消化器領域)
専門認定薬剤師取得者

抗菌化学療法認定薬剤師、東京都糖尿病療養指導士 ほか
その他専門認定薬剤師取得に向けて鋭意準備中です。

学会発表実績

  • 第28回日本環境感染学会総会(2013年)
    「当院における感染対策の取り組みと効果~VREアウトブレイクを経験して~」
  • 第63回日本化学療法学会西日本支部総会(2015年)
    「E.faecalis髄膜炎へのAC療法」
  • 51st FSHP Annual Meeting(2017年)
    「Cost benefit analysis of different enteral formula regimens in post cerebral surgery patients for prevention of infection and length of hospital stay」
  • 52nd ASHP Midyear Clinical Meeting & Exhibition(2017年)
    「Ampicillin and ceftriaxone combination therapy for Enterococcus faecalis meningitis」
  • 第12回緩和医療薬学会(2018年)
    「モルヒネ併用化でナロキソン持続静注により胆汁うっ滞性掻痒をコントロールした一症例」
  • 日本病院薬剤師会 関東ブロック第48回学術大会(2018年)
    「当院のDVO導入による薬剤廃棄削減額の推計」
  • 日本病院薬剤師会関東ブロック第49回学術大会(2019年)
    「苑田第一病院薬剤部における薬剤ヒヤリハット分析~薬剤助手のヒヤリハットの傾向と分析~」
  • 第31回 医療薬学会年会(2021年)
    「外来・入院患者における腎機能低下患者での潜在的不適切処方の可能性 観察研究」
  • 第16回日本腎臓病薬物療法学会学術集会(2022年)
    「医薬品副作用データベース(JADER)を用いた高齢者の抗認知症薬使用に伴う不整脈リスクに関する解析」

チーム医療への参画

医療安全ラウンド、ICTラウンド、褥瘡ラウンド、NSTラウンドほかに参加し、薬剤師ならではの職能を存分に発揮し、貢献しています。

病棟薬剤師の業務スケジュール(7階外科病棟)

  • 出勤
    病棟業務に備えて患者情報収集(月1回は論文抄読会あり)
  • 薬剤部朝礼
  • 看護師申送り参加、入院患者の持参薬鑑別・面談、ハイリスク薬の情報収集 ほか
  • 回診同行(患者の状態の把握、医師の質問への回答、がん化学療法患者への指導 ほか)
  • 昼休み
  • 薬剤管理指導業務、医師へのフィードバック・提案、指導記録記載
  • 薬剤部内業務(調剤監査 ほか)
  • 業務終了

内服調剤業務

注射調剤業務

無菌調製業務

よくある質問

当直業務はありますか?
現在は行っておりませんが、将来的に導入予定です。当院では脳梗塞急性期の患者様が数多く入院される関係上、医療安全、医薬品の適正使用の観点から導入を検討しています。
関わる事の出来る分野を教えてください。
患者層として特に多いのは脳卒中、消化器疾患、循環器疾患ですが、高齢の患者様が多いため、主疾患以外にも様々な併存疾患に関わることができます。
部内の人間関係、雰囲気を教えてください。
温和なスタッフがそろっており、和やかな雰囲気です。業務の状況をみて、相互に声を掛け助け合う環境ができています。
医師、看護師、その他職種との関係性を教えてください。
医師、看護師との距離が近く、意思疎通のしやすい関係が築けています。処方支援を依頼されるケースも多く、薬剤師が信頼してもらえていると感じます。
多職種連携についての状況を教えてください。
病棟業務にて得た患者情報や副作用情報のフィードバック、薬物療法の提案・確認など、医師や看護師と共有しながら薬物療法に貢献しています。外科病棟では医師・看護師とともに回診を行い、ともに考えながら薬物療法の向上に力を発揮しています。
求める人物像を教えてください。
協調性があり、周囲と調和しながら自立して業務を行える方をお待ちしています。職種を問わず様々なスタッフとの連携のもとでチーム医療が成り立っています。その中で積極的に考え行動し、自分の力をチームの力に変えられるような働きを期待します。
教育、研修制度について教えてください。
教育はOJT(On The Job Training)で行います。新入職者1名に対し2名のOJT担当者を配置し、交代で指導しながら業務の習得を行います。業務の習得は当院で作成したOJTマニュアルに沿って行い、教育担当責任者がOJT担当者とともに進捗状況を確認しながら進めていきます。
入職後どれくらいで病棟業務へ就くことができますか。
業務の習得度によりますが、病院経験のある方で半年前後、未経験の方で1年程度での病棟配属を目指しています。
配属病棟について教えてください。
当院では、全員がどこかの病棟に配属されます。1病棟に担当薬剤師が2~3名配置され、どの病棟に配属されるかは本人希望も考慮しつつ、その時の状況で決定しています。
1~2年程度で他病棟への配置転換を行い、様々な病棟で経験を積める体制をとっています。
業務ローテーションについて教えてください。
業務は主に中央業務(調剤部門)と病棟業務に分かれますが、どちらか一方を長期に担当するのではなく、中央・病棟を織り交ぜたシフト体制をとっています。例えば、週の前半は中央業務、後半は病棟業務といった形です。この体制により、全員がすべての業務を理解することで部署内での連携が深まる、病棟担当チームでの情報共有が密になる、他数の視点でそれぞれの業務を見ることで医療安全や業務改善につながるといった効果が生まれています。
勉強会の実施状況を教えてください。
月1回抄読会(文献の読み合わせ)を部署内で行っています。
また、月2回程度、メーカーを招いて新規採用薬や新薬の製品説明会を開催しています。
資格取得について支援制度等はありますでしょうか。
病院として、学会発表者への費用支援があります。
部署として、研修や学会参加等については優先して休暇が取得できる体制を作っています。
薬剤部内はどのようなシステムを導入していますか。
  • 電子カルテ LifeMark-MX(富士通)
  • 調剤部門システム YUNiCOM-GX(ユヤマ)
  • 自動分包機 LitreaⅣ-vc(ユヤマ)
  • 抗がん剤用閉鎖式器具 ネオシールド(JMS)
有給の消化状況を教えてください。
2022年の有休消化率は薬剤部全体で約63%でした。
連休を取る事はできますか。
可能です。
事前に希望を提出してもらえれば、日数によらず希望休は取得できるよう配慮しています。
苑田第一病院薬剤部の良いところは。
救急病院としてさまざまな急性期疾患に出会うことができ、病棟に早期に配属されるため、臨床を肌で感じながら学ぶことができます。医師や看護師との距離が近く、処方提案を積極的に行う体制ができているため、自身の行動が治療につながり患者様に貢献するという実感を得ながら仕事をしています。
また、一人一人が自立して自分の責任を果たす「ワーク」と、プライベートを充実させ人生を楽しむ「ライフ」の両立のため、希望に合わせた休暇の取得や育児・介護などの生活事情に合わせた業務の割り振りなど、働きやすさを重視した環境形成をしています。そうした環境の中で、各自がそれぞれの「ワーク」に全力を尽くして取り組んでいます。
見学は可能ですか。
随時お受けしています。
まずは病院にご連絡ください。(代表)03-3850-5721

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